弁理士ナビの効果的な利用法

2020.08.13 

日本弁理士会が管理・運営するウェブサイト「弁理士ナビ」(※1)は、地域・取扱分野等を設定して弁理士を検索できる非常に有用なツールである。特定の弁理士名が思い浮かぶ方は検索してみてはどうだろうか。弁理士ナビの情報は全て本人の同意の下に提供されたものである。トップページは、初期設定として「事務所を探す」に設定されており、「地域」と「相談内容」と「専門分野」で絞り込みするようになっている。例えば、東京都のスタートアップ企業(フィンテック企業)が同業他社から特許権侵害の警告状を受けた状況を想定する。地域:「東京都」×相談内容:「権利侵害判断のための調査(特許・実用新案)」×専門分野:「特許・実用新案」で、受任してくれそうな特許事務所を検索すると、211件ヒットする(※2)。もっと絞り込む方法はないか。

このような場合、特許事務所ではなく、「詳細検索(弁理士)」で検索すると共に、「特に得意な技術分野」にキーワードを入力して絞り込む方法がある。冒頭に記載した通り、「地域・専門分野・技術分野」は、「本人の同意の下に提供された情報」であるが、事務所の場合は回答数に制限がないため、日本全国カバーし、全ての技術分野をカバーしているという情報提供も可能だからである。

これに対して、「特に得意な技術分野」は、事務所単位ではなく弁理士個人に対する質問の回答結果であり、以下の選択肢の中から5つまでしか選択できない。従って、十分に検討した上で、文字通り、特に得意と考えられる技術分野を上から5つ、回答することになる。当職の場合、実務ではビジネスモデルもコンピュータープログラムも高分子・バイオ・食品関係もプラント技術も光学技術も扱っているが、技術的バックグランドの一番のベースは、半導体工学と半導体製造に関するプロセス要素技術であるため(※3)、考え抜いた結果、受任実績が多くても専門に学んだ技術分野以外は「特に得意な技術分野」からは除外して、以下の5つの技術分野を選択している。

       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
   

 

この「特に得意な技術分野」の絞り込みを使うと、例えば、冒頭の例では、

事務所所在地:「東京都」×「特に得意な技術分野:「フィンテック」×「侵害訴訟経験有り」

として検索すると、わずか8件に絞られる(※4)。

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※1 弁理士ナビ ウェブサイト
トップページ: https://www.benrishi-navi.com
詳細検索(弁理士): https://www.benrishi-navi.com/expert/expert1.php?search=2
※2 本日(2020年8月13日)現在
※3 当職の弁理士試験合格時(平成12年)の専門選択科目は「半導体工学」・「電子回路」・「電磁気学」である。
※4 ヒットは8件だが重複があるため実質4名に絞られたことになる。検索結果は弁理士登録番号順すなわち経験年数の長い順に表示される。上記の検索例では、その技術分野で著名な弁理士がヒットした。