米国特許庁の料金改訂のお知らせ(2020年10月2日より)

米国特許庁(USPTO)の料金表(Fee Schedule)が、2020年会計年度(2020年10月2日以降)から(※1)特許関係手数料が改定されます。

例えば、米国特許維持年金が下記の通り改訂(値上げ)されます(※2)。
3.5年度 1,600 USD –> 2,000 USD
7.5年度 3,600 USD –> 3,760 USD
11.5年度 7,400 USD –> 7,700 USD
(スモールエンティティは半額、マイクロエンティティは25%)
また、新料金(New fees)として、

非仮出願(=通常の特許出願)について、出願(明細書、クレーム、要約書)がDOCXフォーマット(structured text;構造化テキスト)以外で作成された場合、追加料金400USDが新たに加算されます。(スモールエンティティは半額、マイクロエンティティは25%)

この新料金は2020年1月1日以降の出願に対して適用されます。(現地代理人を使う限り、通常はDOCXフォーマットで出願され、特に追加料金は不要ということになるはずですので、実務上の影響はないと考えられますが、念のため現地代理人に確認をとる方がよいかもしれません。)

その他、審判手続に関する料金(Inter partes review , PGR/CBM fee, etc.)などが改定となります。

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※1 非DOC-Xファイルで出願した場合の追加料金については2022年1月1日出願分から適用されます。
※2 米国特許庁 ウェブサイトより
料金改定の案内 https://www.uspto.gov/about-us/performance-and-planning/summary-fy-2020-final-patent-fee-rule

現行料金表(Fee Schedule): https://www.uspto.gov/sites/default/files/documents/USPTO fee schedule_current.pdf