朝食会

2010.02.16 

昨年の12月に、10日間ほどの米国出張をした。 午後からワシントンDCで所用があり、そのついでということで、北バージニアのとある法律事務所を訪問したときのことだ。訪問先の方から思いがけない誘いを受けた。事務所ではなく、事務所の近くで朝食をご一緒しませんか、と。

訪問先の会社や特許事務所や法律事務所などで昼食や夕食をご馳走していただくことはこれまで何度もあったのだが、「朝食」は初めてでありとても新鮮に感じた。午前8時にホテルで待ち合わせすることになり、行ってみると少し遅れて3人の大柄な外国人が現れた。

この事務所は世界の主要都市に事務所をかかえる超巨大事務所(なんでも弁護士だけで800人もいるとのこと)であり、IP部門(知財部門)は北バージニアがメインということだったため、懇意にしていただいている日本の弁護士の先生の取り計らいにより、その北バージニア事務所でIP部門を統括されている部門長にあたる方と、Litigation(訴訟・ライセンス業務)部門のリーダーの方と、Prosecution(出願・権利化業務)部門のリーダーの方の3人の米国特許弁護士をアレンジメントしてもらえたのだ。4人で朝食をとりながら約1時間程度、自己紹介をしたり世間話をしたりしてから、彼らは職場に向かうために、私はワシントンDCに向かうために、その場で解散となった。

朝食を利用したミーティングはとても有意義であり合理的である。昼食は朝食よりもずっと時間がかかるが昼休みは通常1時間程度なので時間が足りないか、前もって休みを長く取れるように仕事のスケジュールを調整しておかなければならない。この数日前にも別の訪問先で昼食をご馳走になったのだが同席していた一人の人はひどく時計を気にしておられてこちらも恐縮した。夜の場合はなおさら前もって日程調整しなければ時間もとりにくい。休日はプライベートな時間なので、よほど懇意にしている友人は別だが、初対面の方や仕事上の話だけのために時間をとることはいろいろな意味でお互い躊躇するであろう。

しかし、いくら忙しい人でも朝食なら毎日食べるはずである。それも1時間あれば十分すぎるほどである。当職にとっても、いつもより早く出勤し、仕事前の1時間程度で朝食兼ミーティングをすることはそれほど難しいことではない。むしろ、日常に変化をもたらしてくれるので頻繁にでなければ歓迎である。おまけに、お互いが早起きするのでお互いの1日が有意義に使える。少なくとも、昼食や夜の食事の日程調整よりははるかに容易である。もちろん、朝からアルコールが入ることもないので仕事への影響も全くない。それに、初対面の方ならば1時間という時間は会話にはちょうどいい時間でもある。

そういうわけで、当職も先日の経験を生かし、今後機会があれば、少人数でのミーティングには朝食を活用したい。