特許調査について

2008.11.21 

特許庁の特許電子図書館(IPDL)http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdlの機能が充実してきている。遅くとも、小職が会社に勤めていた平成13頃には現在のIPDLとほぼ同様のウエブサイトがあった。しかし、当時のIPDLは、検索結果の応答にいまよりも随分と時間がかかっていた。そのうえ、ブロードバンド環境でなかったため、通信がとぎれることも多かった。PDFは1ページずつしか表示することができず、ページ数の多い公報の取得は根気が必要であった。早朝や深夜に接続すると多少は応答が早かったが、昼間はなるべく有料のデータベースを用いて検索をしていた。

しかし、現在は速度の面でも内容の面でもかなり改善され、経過情報や経過情報の中身(拒絶理由通知や意見書・補正書等)まで見ることができる。文献は1件ごとにPDF形式で取得でき、検索式も5つの組み合わせが可能になっている。最近では全文検索ができる。

独自抄録や概念検索などを備えた高機能の有料データベースには到底及ばないが、FIやFタームを活用して正しい検索技術を身につければ、使い方次第では十分に役立つツールである。IPDLの使用法については種々の研修会が各地で開催されているので、機会があれば是非参加されることをお勧めする。

小職は昨年、審査官端末を利用した特許研修会(検索エキスパート研修)に参加した。この研修は、のべ5日間にわたるものだったが、審査官の審査実務を垣間見ることができ、また、審査官端末の使用方法を体験できた点で、大変有意義な研修であった。

IPDLは、審査官端末の機能の一部を落としたものだが、FIやFタームも基本的には使用できるし、現在では速度も全く気にならない。この研修会に参加してから、IPDLの使用頻度が非常に高くなった。現在は、簡易調査や一次調査には、IPDLを利用する場合も多い。有料データベースを利用するのは、目的とする文献が見つからないときや、ある特定の目的のために検索する場合だけである。

検索のコツは人によって違うと思うが、小職のやり方は、母集団をFIで確定してキーワードやFIやFタームで絞り込んだものの論理和(or)をとるというオーソドックスなものである(と思っている)。検索で注意している点は、いわゆる「さまよい型サーチ」にならないようにするという点である。これに陥ると、いつまで経っても終わりがないからである。