専門委員関与体験

2008.10.10 

先日、知財高裁で専門委員を関与させた技術説明会に出席した。原告・被告双方からの技術説明の後、専門委員からのいくつかの質問があった。専門委員が関与する裁判手続きは初めてのことだったので、参考になった。というのも、私自身、現在、日本弁理士会の推薦を受け、専門委員として裁判所に(非常勤として)勤務していることになっているためである。つい先日も、ある別の事件に関して、知財高裁から専門委員関与の可否に関する問い合わせを受け、関与に同意する回答をしたばかりだったので、事前にその予行演習ができたようなものである。

専門委員から原告・被告の双方に質問が出たが、質問の内容により大まかな心証が推察できた。専門委員が関与する裁判事件を経験したある親しい同業者の経験談によると、専門委員の意見は判決にかなりの影響力を及ぼすという。実際どの程度まで意見が参考にされたのか、伝聞であるため確かなことは知る由もないが、判決に少なからぬ影響力を及ぼすことは間違いない。専門委員は当事者から忌避されるなどで選任されないこともあるので、まだ確実なことはいえないが、もし私が裁判委員として関与することになれば、来年1月に開かれるある裁判の期日で、先日体験したのと同様の光景が、今度は立場を変えて行われることになる。事前の準備を十分にして、公平中立な意見が言えるようにしたい。なお、2年間の任期満了後には、専門委員の体験を弁理士に対しては何らかの形でお伝えする機会があると思うが、事件内容や当事者を特定しない差し支えない範囲で、このブログにもメモしていきたい。